先週末に発展途上国に革新技術を持ったプロダクトを普及させるためのオンラインマーケットプレイスを運営する米国NPO法人コペルニクhttp://www.thekopernik.jp/が主催するSee-Dコンテストhttp://see-d.jp/index.htmlの最終審査会(ビジネスプランコンテスト)に審査員として参加してきました。
仕事がらよくビジネスプランコンテストの審査員の依頼を受けるのですが、今回のコンテストの特徴は、
・BOP市場が対象(Bottom of the PyramidまはたBase of the Pyramid:世界の低所得者層)
・テクノロジーをベースに上記市場を変える
・様々なバックグラウンドを持つ社会人がチームを組み、約8ヵ月間の準備してきた
というところでしょうか。普段審査するビジネスプランとは大分毛色が違うコンテストでした。
全9チーム(6チーム社会人、3チーム学生)が出場し、優勝したのはWanicというプロジェクトで、生のヤシの実に直接プラグを差し込みお酒を醸造してしまうキットを販売するビジネス。ヤシの実ジュースより付加価値が高く、BOP地域の人々の新しい収益機会を提供するというものでした。
今回のコンテストで強く感じたのは参加者の熱意。みんな普段仕事を持っている人たちが夜や週末を使って、どうにかBOP地域の人々の生活を変えるようなビジネスを実際に作ってみせるという想いで取り組まれていたと思います。他の審査員の方が仰っていましたが、ビジネスとしてはどれもうまくいくとは思えないと。ただ、あの熱意で取り組めば、現地に飛びこんで人々の生活を肌で感じれば、そして柔軟に事業を変化させていけば、様々なビジネスチャンスがあるはず。BOPビジネスだからって決して特別なものではなく、事業の本質を改めて考えさせられた一日でした。
参加者の皆さん、お疲れ様でした!!
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