本日、2015年3月期通期の決算を発表しましたので、このブログでも概要を説明致します。
通期決算サマリーと致しましては、
・連結売上高:8,330百万円(前期比35%増)
・売上総利益:2,113百万円(前期比24%増)
・営業利益:370百万円(前期比167%増)
・経常利益:626百万円(前期比308%増)
・当期純利益:551 百万円(前期比444%増)
となり、当期純利益ベースでは前期の52百万円に対して、大幅な増益で着地致しました。
継続してユナイテッドの注力事業であるスマートフォンメディア事業と
RTB広告事業が前期比で67%増と大きく成長を遂げていることが
増収増益の大きな要因となっています。
2015年3月期につきましては、米国投資先の売却に伴う特別損失が発生したものの、
投資事業も収穫フェーズに入り国内投資先の上場等の結果、経常利益並びに
当期純利益ベースで大幅増益となりました。
<スマートフォンメディア事業について>
注力事業のひとつ、スマートフォンメディア事業においては、
前期比37%の増収で着地致しました。
下半期以降「アフィリエイトメディア」が市場環境の変化を受け減収トレンドに
ありましたが、「CocoPPa Play」を中心とした「CocoPPa関連サービス」が成長を牽引し、
また今期第3四半期より立ち上げを行った「カジュアルゲームアプリ」や子会社Foggが
提供する「CHEERZ(チアーズ)」等の新規サービスが増収要因となりました。
「CocoPPa」につきましては2015年4月に3,800万ダウンロードを突破し、
継続してグローバルにユーザーベースを拡大しております。
そのような中、マネタイズ方法の多様化に向けて「CocoPPa関連サービス」として、
「CocoPPa Play」、「CocoPPaホーム」、「コラボアプリ」の立ち上げを集中して
行って参りました。
その結果、「CocoPPa関連サービス」につきましてはマネタイズ方法多様化施策を
実施する2014年3月期第2四半期比で2015年3月期第4四半期において231%の増収となり、
前四半期(2015年3月期第3四半期)比におきましても23%の増収となりました。
<RTB広告事業について>
もうひとつの注力事業であるRTB広告事業におきましては、
前期比90%の増収と強い成長トレンドを継続しております。
SSPが通期で成長を牽引してまいりましたが、下半期以降はDSPが成長を
牽引し、第4四半期は広告需要期ということもあり、2014年3月期第1四半期より
7四半期連続で増収を継続しております。
スマートフォン広告市場が継続的な成長を遂げる中、2012年にいち早く
スマートフォンRTB広告市場に参入を果たし、自社広告プラットフォームである
DSP「Bypass」とSSP「AdStir」の成長に注力してきました。
広告主様やメディア様のご理解を得ながら、堅実にサービス構築に取り組んで来た結果、
このような成長を遂げることができ、規模の拡大に伴って利益率の上昇フェーズに
入って参りました。
<2016年3月期の計画について>
2012年12月の合併後、事業の状況や市場環境を踏まえ業績予想非開示とさせて頂いて
おりましたが、2016年3月期につきましては事業基盤が整ってきたことを受けまして、
下記の通り業績予想を開示致しました。
・連結売上高:10,000~12,000百万円(前期比20~44%増)
・連結営業利益:800~1,000百万円(前期比116~170%増)
また今期より事業セグメントの呼称につきまして、当社の業容の拡大を踏まえ、
下記の通り変更致します。
・スマートフォンメディア事業→スマートフォンアプリ事業
・RTB広告事業→アドテク事業
2016年3月期の経営方針と致しましては、注力事業であるスマートフォンアプリ事業と
アドテク事業の更なる成長に向けた取組みに注力する一方で、ユナイテッドの将来の
飛躍的な成長に向けた新たな事業の立ち上げや現在成長途上にある新規サービス群への
積極投資を両輪として行っていく所存です。
スマートフォンアプリ事業につきましては、短期収益型アプリ群としての
「アフィリエイトメディア」、「キャリアマーケットアプリ」、「カジュアルゲーム」
といった事業を通じて継続的に収益を出しながら、
・CocoPPa Play中心に収益の拡大が続く「CocoPPa関連サービス」の更なる成長
・立ち上がり好調な「CHEERZ」への投資を強め、下期以降で回収
・将来の収益の飛躍的な成長を目指し、新たに「ネイティブソーシャルゲーム」に参入
といった取組みを実現して参ります。
既にそうした取組みは進捗しており、「CHEERZ」につきましては、
株式会社ZEPPライブが主催する日本のポップカルチャーの祭典「@JAM」と
包括業務提携を行い、今夏開催の日本最大級のアイドルイベント
「@JAM EXPO 2015」と共同プロモーションを実施いたします。
アイドル
、そしてアイドルファンの皆様にとって価値のあるサービス作りに
、そしてアイドルファンの皆様にとって価値のあるサービス作りに
注力して参ります。
また、「ネイティブソーシャルゲーム」の参入につきましては、4月30日に
開示致しました通り、ソーシャルゲーム中心にスマートフォン関連ゲームの
開発・運営を手がける株式会社ヒッポスラボを5月1日に子会社化し、
今夏に第1弾となるネイティブソーシャルゲームをリリースする予定であり、
また当社の出資先であるワンダープラネット株式会社と共同事業として、
ネイティブソーシャルゲーム「クラッシュフィーバー」を6月に提供開始予定です。
アドテク事業におきましては、自社DSP「Bypass」並びにSSP「AdStir」を中心に
売上高および営業利益面で成長を継続させていく所存です。当社は2012年より
スマホ市場にフォーカスをしてRTB広告事業を展開して参りましたが、
2016年3月期は今後更に成長が期待されるアプリ領域を徹底的に強化をしていきます。
DSPではアプリ配信に特化した新サービスをリリースする一方、
SSPでアプリ在庫の獲得強化やアプリ向けの多様な広告フォーマットに対応して
参ります。またトレーディングデスク事業においてもアプリ広告主の取り扱いに
特化する専門チームを立ち上げる等、アプリ領域における強化施策を矢継ぎ早に
実行して参りたいと思います。
尚、2016年3月期第1四半期につきましては、上記の通りスマートフォンアプリ事業において
「CHEERZ」や「ネイティブソーシャルゲーム」の投資フェーズの事業に対して
しっかりと投資を実施する計画としており、連結営業利益では△100百万円~0円を
見込んでおります。
「日本を代表するインターネット企業になる」
2015年3月期はこれまで記載のとおり、注力2事業の成長に加え、投資事業の利益貢献により
前期比で大幅に増収増益で終えることができました。
しかしこの数字に何一つ満足できません。2012年の合併を経て、僕達はこれまで、
一歩一歩会社としてしっかり経営基盤を作って参りました。その結果として、
しっかり利益を出し、かつ新たな取組みを可能にする組織作りという観点で
着実に進化を遂げてきました。
「日本を代表するインターネット企業になる」というビジョンの実現に向けて、
ようやくスタート地点に立ったに過ぎません。
まずは2016年、上記に掲げた取組みを遂行し、計画をしっかりと達成し、
そして将来の更なる飛躍に向けて打てる手を打ち尽くし、企業価値の向上を
果たしていきたいと考えています。
引き続きご支援の程、宜しくお願い申し上げます。
ご意見・ご感想ございましたら、下記アドレスにお送りください。
press@united.jp
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