本日、2017年3月期通期の決算発表を行いましたので、このブログでも概要を説明します。
<決算サマリー>
通期決算サマリーと致しましては、以下の通りです。
・連結売上高:14,595百万円(前年比31%増)
・売上総利益: 4,040百万円(前年比15%増)
・営業利益: 1,395百万円(前年比8%減)
・経常利益: 1,425百万円(前年比14%減)
・当期純利益: 923百万円(前年比42%減)
2017年1月31日に上方修正した業績予想、
売上高: 14,000百万円~15,000百万円
営業利益: 1,000百万円~1,300百万円
に対し、売上高はレンジ内、営業利益については業績予想の上限を超えて着地することができました。
2016年3月期に、インベストメント領域において投資先の上場に伴う一時的な大型の利益が発生したため、増収減益という形になりますが、注力事業であるアドテク事業とスマホコンテンツ事業が継続的に大きな成長を遂げ、キャピタルゲインを除く事業収益としては過去最高の利益を創出することができた一年にすることができました。
合併を通じてユナイテッドとして船出をきったのが2012年12月。以降、継続的に事業拡大を続け、創出した利益をしっかり事業成長に投資を行い、また事業を成長させるというサイクルを遂げてまいりました。
配当につきましては、株主還元方針「連結配当性向20%程度」に従って、期末配当8円/株を実施致します。
<アドテク事業について>
注力事業の一つであるアドテク事業の2017年3月期通期売上高は前期比54%増の7,634百万円で着地致しました。また、アドテク事業を含む広告領域におきましては、営業利益1,127百万円と前期比88%増で成長しております。アドテク事業の四半期売上高では前年同四半期比33%増、前四半期比11%増と、継続して高い成長率で事業拡大を続けるとともに全社の利益に大きく寄与致しました。
また2016年3月期第3四半期における先行投資の実施による影響で一旦低下した売上総利益率も、改善を遂げ先行投資実施前の水準を維持しており、アドテク事業の利益成長を実現できました。
ユナイテッドのアドテク事業領域はこれまでスマートフォン特化型DSP「Bypass」とSSP「adstir」の二本柱で成長を遂げてまいりましたが、今後の動画広告市場の急速な成長の波をつかむべく、動画広告配信に特化した新プロダクト「VidSpot(ビッドスポット)」を3月21日にリリース致しました。
これまで培ったアドテク事業のノウハウ、技術力、媒体社様や広告主様とのネットワークを最大限生かし、2018年3月期は本動画広告事業に積極的に投資を行い、垂直立ち上げを目指します。
<スマホコンテンツ事業について>
もう一つの注力事業であるスマホコンテンツ事業の2017年3月期通期売上高は前期比167%増の3,893百万円で着地致しました。四半期単位では前年同四半期比147%増、前四半期比15%減となりました。また、前期は赤字だった本事業を含むコンテンツ領域においても2017年3月期の営業利益は509百万円と黒字転換を果たしました。
前期比ではソーシャルゲーム「クラッシュフィーバー」とグループ会社であるSmarprise社が提供する「SMART GAME」がスマホコンテンツ事業の売上成長をけん引致しました。「クラッシュフィーバー」は拡大フェーズから、プロモーションを抑制し利益回収フェーズに移行させたため、前四半期比減収となっております。
2016年3月期に生じたインベストメント領域で生み出した利益を用い、スマホコンテンツ事業においては中長期の利益最大化を志向し、2016年3月期に事業構造の転換を図ってまいりました。2017年3月期もTVCMを含む広告投資を実施した結果、本事業の事業規模も飛躍的に成長し、利益をしっかり出しながらも新規ゲームタイトルの内製化や新規事業に取り組む事業基盤ができました。
2018年3月期につきましては、「クラッシュフィーバー」の国内版、グローバル版合わせての利益の最大化、成長を続ける「CocoPPa Play」の利益貢献に加え、新規ゲームタイトルのリリース等、さらなる成長に向けた新サービスの提供に取り組んでまいります。
<2018年3月期について>
2018年3月期につきましては、現時点では業績予想を非開示と致しました。
注力事業を含むアドテクノロジー領域及びコンテンツ領域における見通しは下記の通りになりますが、現時点でインベストメント領域の見通しが難しく、通期の業績予想を期初時点で合理的に算出することが困難と判断したためです。
通期連結業績予想については、業績予想を合理的に行うことが可能となった段階で速やかに開示致します。
アドテクノロジー領域につきましは、動画広告分野への戦略的な先行投資を実施し、営業利益の成長率は鈍化しますが、市場における競争力を創出し売上規模を拡大する(31%~46%増収)計画になっております。コンテンツ領域におきましては、営業利益を最大化する方針のため、売上成長率は鈍化しますが、利益規模は今期より37%~67%の増益を見込みます。
上記セグメントに内包されますが、ユナイテッドの連結グループ各社も2018年3月期よりこれまで以上に業績的にも大きく貢献する計画となっております。
ユナイテッドとして新たなイノベーションを生み出すための事業、利益、組織といった基盤がしっかりと整ってきたと認識しております。ユナイテッドを次のステージに引き上げるべく、継続して注力事業であるアドテク事業とスマホコンテンツ事業の成長の実現に注力するとともにユナイテッドの将来の大きな成長を遂げるために既存事業に続く収益の柱となるような新規事業の創出、そしてそれらを牽引するリーダーシップ人材の早期育成に全社一丸となり邁進していく所存です。
引き続きご支援の程、よろしくお願い申し上げます。
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