2018.01.31

2018年3月期 第3四半期決算について

金子 陽三
代表取締役 兼 執行役員
金子 陽三
本日、2018年3月期第3四半期の決算発表を行いましたので、このブログでも概要を説明します。
 
<決算サマリー>
 
第3四半期(4月~12月期累計)の決算サマリーと致しましては、以下の通りです。
 
連結売上高:10,474百万円(前年同期比2%増)
営業利益 :1,120百万円(前年同期比48%増)
当期純利益:584百万円(前年同期比59%増)
 
各事業の成長によって、前期に撤退したエージェンシー事業の売上減少を吸収しながら継続して増収となり、コンテンツ領域が利益貢献したため、前年同期比59%の増益で着地いたしました。
<アドテクノロジー領域について>(※1)
2018年3月期第3四半期累計売上高は5,878百万円、営業利益は514百万円で着地致しました。前期に撤退したエージェンシー事業を含む第3四半期累計売上高は前年同期比で横ばいとなりますが、撤退事業を除くアドテクノロジー領域(自社広告プラットフォーム事業)は前年同期比19%の増収となり、ユナイテッドの注力事業である自社広告プラットフォーム事業は堅調に成長トレンドを継続しております。広告プラットフォームとしてこれまで以上に透明性を高め、付加価値を最大化すべく、アドフラウドにも主体的に対応しながら、前四半期比で7%の増収を遂げております。
 

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今期は拡大する動画広告市場に照準を定め、自社新規プロダクトであるモバイル動画広告プラットフォーム「VidSpot」への先行投資を第1四半期より継続的に行なっているため売上総利益率は低下しております。「VidSpot」につきましては、計画に比して立ち上がりが遅れているものの、第2四半期、第3四半期と着実にベースアップしており、また第4四半期並びに来期以降の一層の成長を見込み、動画広告在庫の拡充を中心に継続して投資を行っていく方針です。
 

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これまで成長を継続してきたスマートフォン媒体社向けのSSP(※2)「adstir」は引き続き国内最大級のSSPとして成長を継続し、DSP(※3)「Bypass」は多様なフォーマット展開で付加価値を高める一方運用効率を高めることで収益性も高めています。「VidSpot」に対して継続して先行投資を行うとともに、来期以降の成長を視野に、自社で保有する技術やノウハウを生かした新規プロダクトへの開発にも積極的に取り組んでまいります。
 
<コンテンツ領域について>
前期までは「スマホコンテンツ事業」を注力事業と位置づけ、スマホアプリを中心としたコンテンツ事業を成長させてまいりましたが、同時にアドテク事業、スマホコンテンツ事業に次ぐユナイテッドの将来の成長を牽引する事業への先行投資を進めてまいりました。これらの取り組みを経て、スマホコンテンツ事業以外のコンテンツ事業も一定の成長を遂げ規模感が出てきたことから、2018年3月期より、スマホアプリ向けのコンテンツ事業に限らず成長可能性の高い事業を「成長事業群」と位置付け、コンテンツ領域を下記の通りのセグメントで開示してまいります。
 

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コンテンツ領域のうち、成長事業群の2018年3月期第3四半期累計売上高は、前年同期比8%増収の3,370百万円で着地致しました。
前年同四半期比では3%の減収となっております。これは出資先のワンダープラネット㈱との共同事業である「クラッシュフィーバー」に対し総額11億円の大型広告投資を行った前年同期の反動によるものですが、非ゲームコンテンツ事業群の売上の増加に加え、既存ゲームタイトルの売上の逓減が計画に比し緩やかだったため、大型プロモーションを実施せずほぼ同水準の売上を計上することができました。ゲーム事業の既存タイトルの売上は逓減トレンドではありますが、利益回収フェーズと位置付け利益を最大化しつつ、新作ゲームタイトルや新規事業の開発など、来期以降の成長に向けた投資を継続して行ってまいります。
<2018年3月期について>
 
2018年3月期につきましては、インベストメント領域の業績予想の見通しが困難なため業績予想を非開示としておりますが、セグメント別の売上高並びに営業利益の見通しは下記の通りです。
  
図2.png
通期ではアドテクノロジー領域で増収減益、コンテンツ領域は増収増益、連結業績全体と致しましては変わらず増収増益を計画しております。
2012年年末のユナイテッドとしての船出から約5年の月日が経ちました。当時から比すと明らかに会社のステージが引き上がったと認識しております。この5年間で培った資産や事業基盤を生かし、さらなる成長を実現すべく継続して注力事業であるアドテクノロジー領域とコンテンツ領域の一層の成長に向けて尽力するとともに、ユナイテッドの将来の飛躍を遂げるための既存事業に続く収益の柱となるような新規事業の創出、そしてそれらを牽引するリーダーシップ人材の早期育成に全社一丸となり引き続き邁進していく所存です。
 
引き続きご支援の程、よろしくお願
い申し上げます。
※1 アドテクノロジー領域について
前期のエージェンシー事業撤退により、当期から「広告領域」を「アドテクノロジー領域」に名称変更し、自社広告プラットフォームを継続事業としております。
※2 SSP(Supply Side Platform, Sell Side Platform)について
複数の広告案件を一元管理し、配信を最適化(イールドオプティマイズ機能など)する事で収益の最大化を狙う、サプライサイド(媒体側)の広告管理プラットフォームのこと。
※3 DSP(Demand Side Platform)とは
設定した配信ロジックに従って、最適なユーザーへ広告を配信し広告効果の最大化を狙う、デマンドサイド(広告主側)の広告管理プラットフォームのこと。
ご意見・ご感想ございましたら、下記アドレスにお送りください。
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