2019.01.31

2019年3月期 第3四半期決算について

金子 陽三
代表取締役 兼 執行役員
金子 陽三
本日、2019年3月期 第3四半期の決算発表を行いましたので、このブログでも概要を説明します。
<決算サマリー>
第3四半期累計決算サマリーといたしましては、以下の通りです。
・連結売上高 :22,921百万円(前年同期比+119%)
・連結営業利益:11,264百万円(前年同期比+906%)
・当期純利益 : 7,317百万円(前年同期比+1,151%)
第1四半期における投資先の上場に伴う株式売却益が、連結売上高・連結営業利益に大きく貢献し、第3四半期累計で連結過去最高売上高・営業利益を更新しております。
一方、インベストメント事業の収益をもとに、2018年8月3日に発表した中期経営計画における2022年3月期の定量目標「のれん償却前営業利益50億円(コミット)、100億円(チャレンジ)」を達成すべく全事業セグメントにおいて上半期より継続的に先行投資を実施しているため、インベストメント事業を除く各セグメントでは前年同期比で減益になっております。
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<アドテクノロジー事業について>
アドテクノロジー事業の第3四半期累計売上高は4,756百万円(前年同期比△19%)、営業利益は△60百万円(前年同期比△575百万円)で着地いたしました。
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ウェブ広告領域につきましては、アドテクノロジー市場の環境変化により売上高の減少トレンドが継続しておりますが、アプリインストール広告領域の中でも「ADeals」が順調に拡大を遂げた結果、前四半期比で14%の増収となりました。
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一方、売上総利益につきましては、グローバルプラットフォームへの広告予算の集中により、年末の需要期におけるDSPやアドネットワーク商流への広告主の予算配分が想定以上に縮小し、SSPへの媒体在庫買付が低迷したのに加え、「adstir」で需要を見込んで媒体在庫を強めに仕入れた結果費用が増加し、売上総利益率がアドテクノロジー事業全体で8%と前四半期比で4%低下し、第1四半期と同水準まで落ち込んでしまいました。
第4四半期につきましては、引き続き成長を遂げるアプリインストール広告領域をはじめとした獲得型の広告事業に注力すると共に、「adstir」においては需要に見合った媒体仕入れを一層厳格に運用し、アドテクノロジー事業全体の売上・利益成長に取り組んでまいります。
<ゲーム事業について>
ゲーム事業の第3四半期累計売上高は1,794百万円(前年同期比+33%)、営業利益は△288百万円(前年同期比△747百万円)と増収減益となりました。
株式会社トライフォートの連結子会社化及び2018年10月23日に新作ゲームタイトル「東京コンセプション」をリリースしたことにより、売上高は前四半期比144%の増収で着地いたしました。
営業利益ベースでは、「東京コンセプション」への投資、新作ゲームタイトルへの先行投資、株式会社トライフォートにおける新作ゲームタイトルの開発が重なる中、「東京コンセプション」の売上計画の未達、及び株式会社トライフォートの新作ゲームタイトルのリリースタイミングの後ろ倒しにより、前四半期比△377百万円となり、今期中は営業赤字の見通しとなります。
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「東京コンセプション」については外部IPとのコラボによる新規ユーザーの獲得や、ゲーム性向上のためのコンテンツ追加及び機能開発により収益化を図り、株式会社トライフォートについては自社タイトル及び有力IPを活用した新作タイトルのリリースにより今後収益貢献を見込んでおります。
<コンテンツ事業について>
コンテンツ事業の第3四半期累計売上高は3,376百万円(前年同期比+15%)、営業利益は△153百万円(前年同期比△622百万円)と増収減益で着地いたしました。
株式会社Smarpriseの新サービス開始に伴う増収効果により前四半期比では14%の増収となりましたが、株式会社Smarprise及び株式会社アラン・プロダクツの既存高収益事業が縮小した結果、営業利益は前四半期比△185百万円の減益となりました。
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主力事業が好調なキラメックス株式会社やフォッグ株式会社につきましては既存事業を軸に周辺領域における新規事業を拡充し、今後さらなる成長を目指すと共に、株式会社Smarpriseや株式会社アラン・プロダクツは収益モデルの見直しや今後の成長を担う新規事業のリリースにより、さらなる成長を図ってまいります。
<2019年3月期通期業績予想について>
2019年3月期通期業績予想見通し(2018年4月~2019年3月)
・連結売上高 :26,900百万円~29,100百万円(前期比+86~+101%)
・連結営業利益:10,000百万円~11,000百万円(前期比+507~+567%)
今期は、第1四半期における株式会社メルカリの株式売却益を計上しているため、過去最高の連結売上高・営業利益を予想しておりますが、冒頭に記載の通り、メルカリ株式の売却益を有効活用し、中期経営計画「UNITED 2.0」の達成に向け、継続して各事業において積極的に先行投資を行ってまいります。
<中期経営計画「UNITED 2.0」について>
2018年8月3日に開示致しました中期経営計画「UNITED 2.0」の要点と、
第3四半期累計期間における重点施策の進捗は以下の通りです。
1) 2022年3月期にチャレンジ目標として、のれん償却前営業利益100億円を目指す。
   また、コミット目標を同50億円とする(いずれも株式会社メルカリの株式売却益は含まない)。
2) 株式会社メルカリの上場によって得られた貴重な資金を有効かつ積極的に活用し、
   事業成長や創出の為にチャレンジの回数と規模を増大し、非連続な成長を目指す。
3) 自社及びグループ内における既存事業の成長、新規事業立ち上げ、M&Aによる成長を主軸とする。
【第3四半期までの進捗】
・株式会社トライフォートのM&Aによるゲーム事業の強化
・株式会社アラン・プロダクツによる株式会社Glasspod及び株式会社ラップスのM&A
4) 中期経営計画達成のために、今期は投資期と位置付ける。短期的利益を追求せず、
   積極的に事業への投資を行う。来期以降、事業全体で収益化し、中期目標達成を目指す。
【第3四半期までの進捗】
・アドテクノロジー事業における新規プロダクトの開発
・「東京コンセプション」のリリース及び新作ゲームタイトルの開発
・グループ各社における新規サービスへの先行投資(人材採用、M&A)
5) 中期経営計画期間中は、連結配当性向20%を維持し、随時自社株買い等の株主価値向上施策を実施予定。
   中長期で保有いただけるよう、株主還元もしっかり念頭に置いた経営をする。
【第3四半期までの進捗】
・中間配当は24.0円に増配、期末配当と合わせて連結配当性向20%を維持
6) 組織目標は、起業家・事業家・経営者とスペシャリストが集まり、
  チームユナイテッドとして成長できるプラットフォーム(=UNITEDエンパワーメントプラットフォーム)
  となることを目指す。
  当プラットフォームに人材が集まり、成長し、事業が多数生まれるユナイテッドグループを目指す。
【第3四半期までの進捗】
・執行役員体制の強化やM&Aを通じたプロフェッショナル人材(リーダーシップ人材/スペシャリスト人材)のジョイン
7) 2022年3月期にビジョンである「日本を代表するインターネット企業になる」を達成する。
ご意見・ご感想ございましたら、下記アドレスにお送りください。
press@united.jp
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