本日、2019年3月期通期決算発表を行いましたので、このブログでも概要を説明します。
<決算サマリー>
通期連結決算サマリーといたしましては、以下の通りです。
・連結売上高 :27,580百万円(前期比+ 91%)
・連結営業利益 :11,084百万円(前期比+573%)
・連結当期純利益 : 7,008百万円(前期比+725%)
第1四半期における投資先、㈱メルカリの上場に伴う同社株式売却益が大きく寄与し、
過去最高売上高・営業利益を更新しました。
2018年10月31日にレンジで発表した通期業績予想に対しては、連結売上高が
通期業績予想の範囲内、営業利益は業績予想を超えて着地しました。
連結配当性向20%の方針に基づき、期末配当は37円(前期末比35円増配)を予定しており、
年間配当は61円(前期末比54円増配)を予定しております。
また本日の決算発表と同じタイミングで、資本効率向上とM&Aなどの機動的な資本政策の
遂行を可能とするため、上限1,000百万円(もしくは上限700,000株)の自己株式の取得を
行う旨の開示を行いました。
<アドテクノロジー事業について>
アドテクノロジー事業の2019年3月期通期売上高は6,427百万円(前期比△17%)、営業利益は
48百万円(前期比△92%)で着地いたしました。
グローバルプラットフォームへの広告予算のシフトが一段と強まる中で、アドフラウド対応や
広告フォーマットの規制など広告の適正化への取り組みを積極的に行なった結果、大幅な
減収減益となりました。
アドテクノロジー事業を取り巻く環境としては極めて難易度の高い一年でしたが、その中でも
新規プロダクトの立ち上げをしっかりと行えてきたこと、特にアプリ広告領域における
ADealsを順調に拡大できたこと、また第4四半期よりウェブ広告領域における運用方針の変更と
運用の徹底によって売上総利益率の向上で明確に結果が出たことなど2020年3月期に繋がる
事業基盤の構築ができました。
<ゲーム事業について>
2018年9月に行ったトライフォートの連結子会社化により、通期売上高は前期比49%増収の2,653百万円で着地
いたしましたが、新作ゲームタイトルの不調やトライフォートの連結子会社化に伴うのれん償却の
影響で営業利益は前期比△1,114百万円減益の△629百万円で着地いたしました。
<コンテンツ事業について>
通期売上高は、グループ会社のキラメックスの成長及びSmarpriseの新サービス開始に伴う増収効果で成長期待事業において
前期比42%増収の3,276百万円、一方営業利益は新規事業への先行投資に加え、既存の営業利益貢献事業における
外部環境やプラットフォームの方針変更に伴い、前期比△727百万円減益の△367百万円で着地いたしました。
<インベストメント事業について>
第1四半期における㈱メルカリの上場に伴う株式売却に加え、第4四半期での同株式の追加売却などにより、通期売上高は前期比1,358%増の13,886百万円、営業利益は1,510%増の13,487百万円で着地いたしました。
引き続き、上場株式は時価ベースで約353億円(うち㈱メルカリ株式の営業投資有価証券残高は約349億円(株式保有割合は6.9%、2019年3月31日時点))、未上場株式は約23億円、LP出資持分は
約16億円保有しており、今後も有望なスタートアップ企業への投資を継続しつつ、キャピタルゲインの最大化を
果たしてまいります。
<仮想通貨取引関連事業への参入準備の中止について>
仮想通貨に関する事業環境の変化を踏まえ、これまで準備を進めてまいりました仮想通貨取引関連事業への
参入準備を中止することを決定いたしました。なお、当事業準備中の子会社であるコイネージにつきましては
全保有株式を売却し、411百万円の特別損失を計上致しました(※)。
※本株式譲渡による当期純利益への影響額は、法人税等調整額及び非支配株主に帰属する当期純利益考慮後で△97百万円になります。
<2020年3月期について>
2018年8月3日に開示の中期経営計画「UNITED 2.0」に則り、2019年3月期は投資期として、短期的な利益を
追わず積極的に事業への先行投資を行ってまいりました。
業績並びに事業進捗といたしましては、計画通りに先行投資を推し進めていくことができた部分と、環境変化や
自社サービスの競争力の問題などから想定通りに進捗せず赤字幅が計画より拡大した事業も混在した一年と
なりました。
2020年3月期は、中期経営計画の達成に向けた「集中期」として、2019年3月期までに仕込みを進めてきた
数ある事業の種の中で、成長性の高い事業に集中しつつ、中期での事業の柱作りのためのチャレンジを継続していきます。
「日本を代表するインターネット企業になる」というビジョンの実現に向け、2020年3月期も役職員一同
事業成長と組織成長の両輪に全力を投じてまいりますので、引き続きご支援の程、よろしくお願いいたします。
ご意見・ご感想ございましたら、下記アドレスにお送りください。
press@united.jp
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