2019.07.31

2020年3月期第1四半期決算について

金子 陽三
代表取締役 兼 執行役員
金子 陽三
本日7月31日は僕の43歳の誕生日でもありますが、ユナイテッドの
決算発表日でした。第1四半期の連結業績は下記の数値で着地いたしました。
売上高  :6,083百万円(前年同期比△61%)
営業利益 :1,694百万円(前年同期比△86%)
経常利益 :1,662百万円(前年同期比△87%)
当期純利益: 764百万円(前年同期比△91%)
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前年同四半期に投資先であるメルカリの上場があり、売出に応じて
128億円の売上高を計上したため、前年同期比では大きな減収・減益と
なっておりますが、前期及び今期の数値から上記株式売却の影響を
除くと+685百万円(+25%)の増収、△394百万円の減益となっています。
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<アドテクノロジー事業について>
アドテクノロジー事業の業績については前期第4四半期以降安定して推移しており、
前年同期比では9%増収、+144百万円増益で着地しました。
売上総利益率も堅調に推移しております。営業利益ベースでは前四半期比で
△13%の減益となっていますが、これは営業体制の強化や新卒社員が
当該セグメントに配属されたためです。
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スマホゲーム市場及びスマホゲーム広告市場が頭打ちを迎えている中で
当社が注力しているアプリ広告領域においては、非ゲームアプリ広告主の
獲得がより一層重要になっております。
そのため、顧客ニーズに合わせたプロダクトの改善やバリューチェーンを
拡げるようなプロダクトの新規リリースを引き続き行ってまいります。
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<ゲーム事業について>
ゲーム事業においては、既存タイトルは引き続き収益貢献したものの、
ユナイテッド及び前期グループ会社化したトライフォートが
前期下半期以降にリリースした新規タイトルが想定を大きく下回り、
厳しい業績の四半期となりました。結果として、前年同期比+48%の増収、
△507百万円の減益で着地いたしました。
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上記の通り、飽和したスマホゲーム市場の中でこれまで通りの方法で戦い続けて行くのはリスクが高いと考え、
2019年内にリリース予定の新規タイトルを除き、一旦新規のゲーム開発はストップし費用削減に努めます。我々の強みのある領域で勝負ができるように体制を見直し、しっかりと収益が出る状態を早急に作りたいと考えています。
<コンテンツ事業について>
コンテンツ事業については、①非常に順調に推移している事業と②事業が想定通り進捗しなかった事業、そして③引き続き投資を継続している事業と大きく差が分かれた四半期でした。①については継続して成長を遂げるべく経営資源を優先的に分配し、中期経営計画の目標達成に向けた注力事業として伸ばしてまいります。②については選択と集中を積極的に進めてまいります。③についても今期上半期の投資の結果を見極め、伸ばすべき事業以外は撤退するといった判断を行います。セグメント全体として、今期上半期中は投資を継続いたしますが、下半期には収益性の改善を目指します。
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<今期の方針について>
前期は中期経営計画における「投資期」として様々な事業に積極投資を行なってまいりました。一方、今期2020年3月期は「集中期」として、黒字事業と赤字事業が混在しながらも成長可能性が高い事業に継続的に投資をしていく期として位置づけております。
今期第1四半期は、前期の投資期から集中期への移行期間であるため
メルカリ株式の売却を除く営業利益がまだ赤字という状況ですが、
上記のセグメントごとの取り組みを通じて収益改善に向けて取り組んで行くとともに、
中期経営計画の定量・定性の両目標(※)を実現すべくユナイテッド並びに
グループ各社の役職員一同、事業に邁進して行く所存です。
引き続きご支援の程、宜しくお願い申し上げます。
※2022年3月期を最終年度とする中期経営計画「UNITED2.0」における中期経営目標
・定量目標:チャレンジ目標100億円、コミット目標50億円
・定性目標:UNITEDエンパワーメントプラットフォーム(UEP)の確立
(UEP=起業家・事業家・経営者とスペシャリストが集まり、チームユナイテッドとして成長出来るプラットフォーム)
ご意見・ご感想ございましたら、下記アドレスにお送りください。
press@united.jp
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