2020.08.13

アドテクノロジー市場の変遷とアプリマーケティング事業本部の取り組みについて

岡部 健二
執行役員
岡部 健二

今回は当社執行役員の私・岡部が執筆を担当します。本ブログの初回にあたりまず私の経歴についてご説明した上で、これまでのアドテクノロジー市場の変遷と私が担当するアプリマーケティング事業本部の取り組みについてご説明します。

私は2007年に当社の前身であるngi mobile株式会社に入社し、2011年までモバイル広告事業(広告代理事業)にてメディア・コンテンツプロバイダー領域を中心に顧客企業のマーケティング支援に従事してまいりました。2012年からアドテクノロジー事業にて、DSP「Bypass」の事業責任者として事業の立ち上げ・推進を行い、その後も事業責任者として複数の広告プロダクトの企画開発・立ち上げを行ってまいりました。

そして2018年よりアプリマーケティング事業本部長に就任し、広告プロダクトの企画開発・提供を統括すると共に、2020年4月からは当社の出資先であるワンダープラネット株式会社(本社:名古屋市中区、代表取締役CEO:常川友樹)との共同事業である「クラッシュフィーバー」のマーケティングを担う部門も担当しております。

上記の通り当社の祖業である広告代理事業からアドテクノロジー事業へのトランスフォーメションを、事業責任者の立場で主導・推進してきたことが私の経歴の特徴です。

アドテクノロジー市場の変遷とアプリマーケティング事業本部の取り組み

日本では2009年頃からDSP、SSP、DMPなどのアドテクノロジー事業者が続々と参入し市場が興隆しました。アドテクノロジーの発展により広告主企業にとっては様々なデータを活用したターゲティング広告で、これまでよりも高い広告効果を得ることが可能になりました。結果として、広告単価が上昇し、メディア企業にとっても高い広告収益をもたらしたことでポジティブスパイラルが生まれ、市場は成長拡大を続けました。

そして、社会がフィーチャーフォンからスマートフォンへ急激にデバイスシフトしていた2011年に、当社はこれまでモバイル広告事業で培ってきた事業資産を活かし、スマートフォンに特化した戦略でアドテクノロジー事業に参入しました。アドテクノロジー市場の成長やスマートフォンの普及が追い風となり、現在は当社の中核事業に成長を遂げておりますが、前回の伊良子のブログでも触れている通り、ここ数年はGAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)に代表される巨大プラットフォーマーの寡占により事業環境は大きく変容しております。

このような事業環境の中で、私が担当するアプリマーケティング事業本部ではアプリインストール広告領域に特化し、広告プロダクトを複数展開、独自のバリューチェーンを構築することで、事業の構造的な強み作りに取り組んでおります。また、直近ではAppleが、ユーザーのプライバシー保護の一環で今年の秋頃にリリースするiOS14から、IDFAの利用をオプトイン方式に変更すると発表しておりますが、当社でも顧客・パートナーと連携し、対応方法について検討を進めております。今後も事業環境の変化に対応しながらも、様々なチャレンジを行い事業の拡大に努めてまいります。

最後に

新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方々、並びに、ご家族、関係者の皆様に謹んでお悔やみ申し上げますと共に、罹患された方々には心よりお見舞い申し上げます。また、医療従事者様をはじめ、行政の皆様等、感染拡大防止にご尽力されている皆様に深く感謝申し上げます。

当社では2月下旬より在宅勤務を基本とした、「新しい働き方」を推進しております。従来の業務オペレーションや習慣に捉われず、ひとりひとりが自己変革を遂げることで、これまで以上の成果創出に取り組んでまいる所存です。関係各位の皆様におかれましては引き続きご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

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