2021.09.21

Do good, 事業の社会性

早川 与規
代表取締役社長 兼 執行役員
早川 与規

もう3年前になりますが、インドのバンガロールのスタートアップを訪問した際に、オフィス内部を案内してもらいました。私は、その途中で、物置のドアにスプレーで無造作に“do good(社会の為になる事業をしよう)”と書いてあるのを見て、思わずハッとし、この言葉を忘れない為に下記の写真を撮りました。インドの多くのスタートアップにとって、事業そのものが社会課題と直結しており、事業を通じて皆で社会を良くしようという志が根底にあることを痛感し、強く心を揺さぶられました。

私たちは今から約9年前、ユナイテッド株式会社としてスタートする際に、ミッションとして「挑戦の連続によりあたらしい価値を創り出し、社会に貢献する」と掲げました。昨今、SDGs(持続可能な開発目標)やESG(環境、社会、ガバナンス)といった概念への注目度が日々高まっており、企業においても「事業を通じて社会を良くすること」への積極的な関与が求められています。私たちのミッションにもあるとおり、いかにして社会に貢献するか、ということこそ、ユナイテッドグループが追求する究極的なテーマです。

今回のブログでは、「社会課題の解決」という観点から、ユナイテッドグループの事業の全体像とその背景にある考え方をお伝えいたします。以下に、私たちが取り組む「社会課題の解決と利益の追求の両立」へのチャレンジについてご説明します。

まず、現在の最注力事業であるDXプラットフォーム事業において取り組んでいる社会課題は、「IT人材不足の解消」です。日本社会におけるDXを加速させるには、IT人材不足の解消が急務です。経済産業省の試算によれば、IT人材は2030年に約80万人不足すると言われており、このままでは社会全体のDX推進のアキレス腱となりかねません。DXプラットフォーム事業ではこの課題に対して、キラメックス株式会社が、IT人材育成の入り口における教育事業を行い(テックアカデミー)、続いてその学びを実践する場の提供(テックアカデミーワークス)、さらに就業機会の提供(テックアカデミーキャリア)を行っています。教育事業から就業機会提供までを一気通貫のサービスとして完結することにより、IT人材不足という課題の解決に取り組んでいます。

また、DXプラットフォーム事業では「企業における適切なデジタル活用の推進」というテーマにも着手しています。一見、テクノロジー先進国のように感じられる日本においても、多くの企業で適切にデジタルテクノロジーを活用しきれているとは言えず、それによって多くの不経済が生じています。ユナイテッドは、DXコンサルティング事業や法人向け研修事業等を通じてこれらを解消することで、日本企業の潜在能力をさらに引き出すことができると考えます。

加えて、今後はインベストメント事業を通じて、「社会課題の解決を行うスタートアップ」への投資および育成支援を強化します。気候変動、資源、貧困、ジェンダー格差、食糧、超高齢化社会等々、多くの社会課題があり、それに呼応するように課題解決に事業として前向きにチャレンジする多くの取り組みがあります。これらの課題解決に取り組む起業家およびそのチームに、資金とノウハウを提供することによって育成支援します。

そして、DXプラットフォーム事業やスタートアップへの投資を通じて、社会課題そのものと事業としての課題解決に対する知見を深めることにより、われわれが新たに事業として取り組むべきテーマも浮き彫りになってくると考えます。中期的にはDXP事業に加えて、私たちが使命感を持ってチャレンジすべきであると判断した社会課題について、ユナイテッド自身の新規事業として取り組み、その課題解決と利益の追求の両立を目指します。

既存事業である、アドテクノロジー事業、コンテンツ事業、インベストメント事業で着実に収益を創出し、それらで得られた経営資源を、DXプラットフォーム事業による社会課題解決、インベストメント事業における社会課題解決スタートアップへの支援、そして、中期的にはあらたな社会課題解決事業への創出へと循環させます。

近い将来、社会を動かしていくZ世代(1990年代中盤以降に生まれた世代)にとって、「社会を良くすること」と「利益を追求すること」は両立すべきテーマです。ユナイテッドグループは、若い世代が持つ潜在能力を存分に発揮し、その志を実現できるような土壌づくりにチャレンジします。

また、私個人としての「社会貢献」を突き詰めると、「意志ある他者の自己実現を支援すること」が大きなテーマです。今回このブログを書くにあたってあらためて思い起こしてみれば、他者の自己実現支援が、私のキャリアのスタート時点から根底部分で一貫している重要なテーマの一つである事を認識しました。この辺りにつきましては、また別途、当ブログでもお伝えできればと思います。

引き続きユナイテッドグループとして、社会から必要とされる、社員が誇りと働きがいを持てる、顧客に対する価値提供レベルが高い、将来を担う世代からリスペクトされる、株主の皆さまから業績のみではなく哲学でも評価される、私たちはそんな企業グループを目指してまいります。

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